企業や商品をPRする上で大切なロゴ。ロゴには様々なメッセージが含まれています。
ではロゴを作る上で、どのような点に注意すべきでしょうか?
まずはロゴのコンセプトを明確にしていくことが大切です。
コンセプトの構築には、以下の5つの要素を分解して考えていくことから始めます。
ロゴのコンセプトを考える上で、まずは機能的な視点から考えてみましょう。
例えば、
など、商品やサービスがもつ機能に焦点を当て、他社との優位性となる部分をいくつか
ピックアップしてみてください。当たり前と思っていることでも、
顧客にとってはメリットに感じる部分は多くあるものです。
自社の商品を提供することで、顧客にどのような感覚的な価値を提供できるかを
検討してみましょう。
例えば、自社商品やサービスを利用することで、
など、顧客が受け取る価値というのは心が喜ぶ価値があります。
「自社の商品やサービスを利用することで、顧客はどのような心の状態になるのだろうか?」
この視点で自社商品やサービスを見てみると、思いもよらない発見があります。
自社の商品やサービスはどのような人(ターゲット)に向けたものでしょうか?
ターゲットというと、30代女性や40代サラリーマンなどざっくりとしたものを
想像しがちですが、より具体的な像(ペルソナ)まで落とし込むことが大切です。
ペルソナづくりについては以下の要素を上げてみるのがいいかと思います。
など、よりその人のことがイメージできる状態まで落とし込むことが大切です。
その人が生活の中でどのようなシーンで自社商品やサービスを利用するのか?
より具体的な状態がイメージできるところまで落とし込みます。
自社が提供している商品やサービスについて、
ポジショニングマップを使い、自社と他社の立ち位置を明確にしておきましょう。
この時に注意すべき点が2つあります。
ポジショニングマップはターゲットの心の中でどう映っているかを
見るためにつくります。
ターゲットは必ず商品やサービスを比較しています。
どういう視点で比較しているのか?
そして、どこに価値を感じて自社商品やサービスを選んでいるのか?
この視点をもって、ポジショニングマップを作っていきましょう。
ポジショニングマップには、縦軸と横軸があります。
この要素を変えることで、自社と他社の優位性は全く変わってきます。
自社の強みだけでなく、自社の弱み(他社の強み)も理解することで
より具体的なポジションが見えてくるものです。
軸をいくつも変えて、最低でも3つのポジショニングマップを作りましょう。
最後のステップはこだわりを表現することになります。
今までやってきた、機能的価値、情緒的価値、ターゲット、ポジショニングから一度離れて、
自社のこだわりだけをピックアップしてください。
などといったことを出していきましょう。
この時はターゲットや他社のことなど考える必要がありません。
独りよがりの思いをどんどん出していくことが大切です。
1~5の要素を統合して、自社の優位性を明確にしていきます。
これまでのステップをしっかりやることで、何をどう表現すべきかが見えてきたと思います。
さまざまな視点から自社の強みや弱みを明確にしていった1~4までのステップ。
それに、自社がこだわってきたものをエッセンスとして付け加える。
そんなイメージです。
ツールとしては3C分析の図を使うとわかりやすくなると思います。
そして、最終的に見えてきた自社の優位性のイメージを
キャッチコピー(一言集約)にまとめていきます。
これでコンセプトの完成です。
それでは、このコンセプトをどう表現として変えていくのか?
次は「ロゴデザイン編」にてお伝えします。